めちゃモテ委員長20話は神回
というわけで、話の詰め込み具合といい、
演出のハイブリッド具合といい、
アクタスの作画といい、
今期の他のアニメではない充実度でしたね。
話の詰め具合は武上脚本ぽいですが、
それをちゃんと纏めてるのが素晴らしい。
四分一さんの仕事か、
あるいは小坂監督の仕事でしょう。
「委員長の双子の兄貴」
「委員長のバイト」
「ウザイガキモデル」
「アクセサリーが届かない」
「託児所のようなモデル事務所」
「商店街」
「人気デザイナー」
どれも単体で話を一本作れるネタを
ドーンとぶち込んである。
その上で、話の流れにまったく違和感がない。
時間的には結構飛ばしてる、
K様風に言うと「カット繋ぎの間違い」っぽいところもあるんですが、
それを感じさせない演出としての強引さがありますね。
その上で、「東條君は彼氏ではありません」
を委員長に2回
言わせる用意周到さ。
こういう繋ぎ・まとめ、という事に関しては小坂さんの右に出るものは
そうそういない。
かみちゅの8話とかは見やすいけど、
むしろH2Oの11話・東映版KANONの9話の
アクの強い脚本を強引に繋ぐ手法の方が
小坂さんの演出家としての凄さが分かるかも。
細部で見ていきますと、
やっぱりベッキーみたいな外見でユメミの声の
この方
イメージBGのバリエーションが
豊富なのが四分一さんらしい
ほぼ連続でこのイメージBGの連打
さらにその後には
この崩しは宮崎修治さんの仕事でしょうね。
もう一人の作監の牛島さんも
「まりほり」「夏のあらし」と宮崎さんと一緒にシャフトのアニメに
参加しているので、
あるいは牛島さんの仕事の可能性もありますが。
あとは画面分割もありましたね
使い方が非常に的確。
青い花の渦薪かい回もそうですが、
画面分割という手法とビスタサイズは相性がいいので、
この先増えていくでしょうね。
今回の吉原達矢パートは
多分このあたり
まあ全編通して妙に髪の毛が動いてるカットがチョロチョロあったから
飛び飛びで原画やってるかもしれないけど、
ここらへんはほぼ確定でしょう。
まあこういうちょっと記号論?っぽい絵作りばかりかと思えば
こういう下品なパースもありw
そして今回の極めつけは
膝が金田光w
なんというんだろう、金田伊功の影響力という意味で考えれば、
セルで光らせないのが逆にそれっぽい。
多分演出処理の羽原久美子さんの役割と大きいとは思うのですが、
いまひとつ掴めてない。
でも今回は前に紹介したマラソン大会の時にいいと思った感じのレイアウトもあるので、
上のパースの利いた絵は羽原さんの仕事じゃないかな?と思ったり。
とにかく、この出崎とサトジュンとシャフト・パストラルの交わったところにある感じが素晴らしい。
「まりほり」「夏のあらし」「化物語」で足りないものが
めちゃモテのアクタス回では埋まってるという印象。
今期は完成度の高い作品が多いけど、
完成度が高い上に突き抜けたこのめちゃモテ20話は、
アニメナツ100話に入る出来ですね。