まんが日本昔ばなしに見る出崎統

某所に感化されて。


出崎統まんが日本昔ばなし、共に説明不要だろう。
出崎統は「まんが日本昔ばなし」で4作品の演出をしている。
一つは最初期の作品「雷さまと桑の木」

放映は1976年4月10日
ガンバの冒険」が終わって約半年後、
元祖天才バカボン」をやっていた頃の作品。
虫プロ崩壊後、Aプロダクションと仕事をするようになって、
劇画的な作品から、ギャグ系へ以降していた頃の作品。


出崎の描く「挫けない元気な男の子」だよね。
それで旅をするんだ。
ヒロインは双子、おそらく。
もうこれは「双恋は出崎のパクリ」ってことでいいよね?
双子の鬼っ娘とか時代先駆けてるだろう、30年くらい


家なき子」が翌年1977年、
「宝島」がさらに翌年の1978年ということを考えると、
この「雷さまと桑の木」の男の子は
レミやジムの御先祖さまかもしれないね。


内容的にはさらに「ジャックと豆の木」的なところもあって。
この翌年に「まんが世界昔ばなし」という番組では、
出崎の弟子筋の川尻善昭(作画・美術)が「ジャックと豆の木」に挑戦している
(演出は同じく出崎筋の高屋敷英夫)


さらに後、これまた出崎の弟子筋の「森本晃司」と「福島敦子」も
ジャックと豆の木」に挑戦


こちらの方が明確に出崎統を意識しているように感じますね。


さて「日本昔ばなし」にもどると、
次に出崎が登場するのは大分先の1990年7月21日の
「五郎のおきあがり小法師」

またも旅する男の子の話


「雷さま」に比べると、
こっちの方はやはり「80年代後半の出崎」という印象が強い。
出崎統の変遷という意味でも比較するとめちゃくちゃ面白い。
五郎が辛い目に遭うんだけど、それでも元気にやっていくという側面が。
演出もこっちはソリッドだよなぁ。

これの翌年に「おにいさまへ」を作ることになるわけだけど、
「おにいさまへ」の演出法と何も変わらぬ出崎節で
日本昔ばなし」をやっちゃうんだからすげぇよ



そしてここから「おにいさまへ」までの間にさらに二本の作品を作っている。
一本が
「赤鬼からもらった力」

主人公が女の子!
というかこの話、この流れで見ると凄く「おにいさまへ」っぽいというかw
主人公の女の子と、それを遠くから眺める男(鬼)という構図。
それにおのぶ強いなw
色んな意味でw
というか成長するとかズルイよw
雨もカッコいいよ雨!


そしてもう一本もやっぱり強かな女の子の話
「天狗と赤かぶら」

ぅゎょぅι゛ょっょぃ
げにおそろしきは鬼や天狗にあらず、女子なり
ってか?

鬼も天狗もロリコン疑惑ではあるが、そこは時代の差・・・?w
でもこの幼女、「雷さま」の雷娘に似てるなぁ



というわけで「まんが日本昔ばなし」の話でした。
まんが日本昔ばなし」って他にもマニア的に見所があるのが結構あるんだよなぁ
というおまけ

あの佐藤卓哉さんが演出と作画を担当した回
美女が異様に可愛いですw
つか佐藤さんエフェクトうめぇ