ラブライブ!二期 一話 もう一度ラブライブ!

もう一度ラブライブ!


この言葉に凝縮されているような、
分割2クールというものに真正面から向き合った1話だった。



ただの2クールモノと分割2クールの最大の違いは、
制作者も視聴者も関係者もみんな含めた、人間のテンション


2クールものが「段々とこのスタッフにも慣れてきたな」
となっていく後半に対して、
分割2クールでは一回やりきった後の状態から
もう一度立ち上がらなくてはいけない。


その様子が穂乃果を通じて描かれていた。



「もう一度ラブライブ!」という事態に対する


ラブライブ、出なくていいんじゃないかな
という穂乃果の言葉、
ミューズのメンバーも驚くが、私も驚いた。


このセリフは
ラブライブ2期、作らなくてもいいんじゃないかな
という事と同義のように聞こえる。


京極監督が、「2期を制作しましょう」と言われた時に
そう考えたのだろうと。
でなければ、なかなか出てくる台詞ではない。


そう考えると、
穂乃果の生徒会長就任の意味も見えてくる。


ラブライブ1期は京極監督にとって監督デビュー作。
作っている段階ではラブライブがヒットするのか、そうでないのか分からない中
制作されている。
京極監督は、一介の生徒から無名のスクールアイドルのリーダーとなった穂乃果と同じだ。



しかし
ラブライブがヒットし、2期の制作も決定する。
もう一介の演出家ではない。
監督デビューをヒット作で飾った、期待の若手アニメ監督である。


周りからの期待感や、それに伴うプレッシャー・責任感も
相当なものだろう。
それは、一介の生徒だった穂乃果が生徒会長になるようなもの。
もう
「スクールアイドルが楽しいだけの女の子」
では居られない。


それが、穂乃果の、そして京極監督のプレッシャー


でも、それを乗り越えて、
穂乃果はμ’sともう一度ラブライブを目指し、
京極監督はスタッフともう一度ラブライブを作る。


「本当はもの凄く出たいよ!」

その想いの再確認


これが無ければ、分割2クールなんて成功しない。
言われるがままに作った、1期の焼き直しにしかならない。


ラストの穂乃果のポーズがそれを
物語っている

天元突破、なんてメッタなこと言うなよ





そういうんじゃねーんだ



これは




1話のであり

1クールのであり

ノックアウト宣言であり

力石であるということの宣言!



今後の試合に期待。




追伸

OPに東映アニメーション
しかも、CGアニメーターに真庭秀明さんが!
神様家族」や「ラブ★コン」、
最近でも「手塚治虫ブッダ」のキャラデザをやられていた真庭さんが
CGアニメーターとして参加しているとは。
京極監督のプリキュアへの貢献あってこその出来事。



あと、原画クレジットに草刈大介さんのお名前が

ケロロ軍曹などのスタジオガッツ回を作画監督として支え
昨年12月に若くして亡くなられた草刈さん。
ラブライブ2期に参加されていたのですね。
ご冥福をお祈り致します。