境界線上の作品としてのソウルイーターノット
今期はソウルイーターノットを凄く楽しんでみているわけなんですけど、
それはソウルイーターノットが境界線上の物語をやっているから。
それを象徴するのがこれ
ハルバートというツグミの武器形態。
このハルバートの先は、
「槍」と「斧」と「鎌」の3つを兼ね備えている。
これは、ツグミの迷いの象徴だ。
一番わかりやすいのは「鎌」
これはそのまま先輩・マカへの憧れの象徴。
マカは魔女との戦闘要員であるEATクラス。
つぐみは自分は凡人だということをわかりながらも、
EATクラスへの憧れを捨てられないでいる。
メタ的に言えば、彼女は「ソウルイーターノット」の主人公であるにも係わらず、
「ソウルイーター」の登場人物たろう、としているわけだ。
彼女は「イーター」と「ノット」の境界にいる。
「槍」はロイヤル槍術の使い手であるアーニャ、
そうであれば「斧」はメメか。
この二人もツグミにとっての境界である。
アーニャを選ぶのか、それともメメを選ぶのか。
しかし、ハルバートという武器がツグミの本質なのであれば、
彼女はすべてを手にするということもあるのかもしれない。
あるいは、彼女は選べないから今は刃のないハルバートの形をしているが、
ひょっとしたら、彼女が選択をした時に、
彼女は「刃のある何か」になるのかもしれない。
鎌になるのか、槍になるのか、斧になるのか、
それともハルバートのままなのか。
その決着を楽しみにしている。