「話数単位で選ぶ、TVアニメ10選」とか。

なんとなくこの時期になると目にする話数単位10選という企画。
http://shinmai.seesaa.net/article/410027036.html
今年は、なんか気が付いたら
ウレぴあ総研」の兼業ライターになっていた(http://ure.pia.co.jp/articles/-/28772
ストレンジャーさんが
「"話数単位で選ぶ年度別アニメベスト10"企画に参加される人たちに知っておいて欲しいこと」
http://d.hatena.ne.jp/tunderealrovski/20141216/p1
というkarimiさんシンパの記事を出したり、


かたや反kamiri論壇からは、
WEBアニメスタイルの「アニメスタイルが勧める今こそ観たいアニメ100選」
のテキスト担当にも名を連ねるbonoさんが
<僕が10選に参加しない理由>
http://jaguar-note.hatenablog.com/entry/2014/12/22/195047
を公開したりと、久々に盛り上がってる様子。
セミプロライター勢が取り上げるほどの企画になってきているんですねぇ。


かくいう私も今年は新米"好人物"小僧さんと会いまして。
彼の「10選」に掛ける熱意には一種の感動を覚えました。


ただ、去年はルール無視でやっていて。
2013年を振り返る話数別○選
http://d.hatena.ne.jp/mattune/20131229/1388311297


一つの作品から「複数」の話数を選ぶことはルール上禁止されている、と。
去年の場合は、「ステラ女学院」と「ラブライブ」という2強が圧倒的だったので、
これから複数選ばないと、私としてはウソの10選なんですよね。
20位くらいのものが10選に選ばれてしまうんじゃないか、と。


ただ、新米"好人物"小僧さんと出会ったのも何かの縁、
故・出﨑統監督の「一期一会」の精神に倣って、今年はやってみようと思う。





1 「くつだる」第7話 鼻毛がひょっこりでちゃうわけ
脚本:うえのきみこ 絵コンテ:西野理恵
公式サイト(http://imadokiyoukai-channel.com/

NHKで放送中かつ、バンダイチャンネルで配信中の妖怪アニメ。
内容的には物凄く「妖怪ウォッチ」だけど、こっちは女子高の話なので、
百合勢としてポイントが高い。


線の少ないキャラデザがとにかく魅力的なのですが、
この7話はそれを独自に解釈した絵になっていて、特に良い!
作画監督クレジットは表示されていないが、
おそらくは絵コンテを担当した西野理恵さんがご自身で作画監督まで
やってるんじゃないかなぁ。
DVD販売も今のところされていないので、
バンダイチャンネルさまさま


2モーションコミック「猫絵十兵衛 御伽草紙」 『はなだ色の猫の巻』
アニメーション監督:原博

バンダイチャンネル見放題で視聴可能


さっそく、ルールのグレーゾーン作品。
「TVアニメとは何か」ですね。
配信限定のアニメは駄目ですか?
でも、ルールには「ダメ」とは書いてないし、
これからの時代、配信限定のアニメだって色々とあるでしょう。


というわけで、manga2.5から猫絵十兵衛の第5話。
この企画、いわゆる「漫画切り貼りフラッシュアニメ」みたいなものなので、
作画では動きませんし、いまいちテンポの悪いものが多い。


しかし、この猫絵はギャラクシーエンジェルで暴れた演出家・原博
がやってるだけあって、
「作画以外」のさまざまなアニメ演出を駆使して作られている。


特に、この5話は作画でまったく動かさない「アクション」をやっており、
初代アトムのころのTVアニメの原点を思わせる。



3 Bonjour♪恋味パティスリー 第4話 Lesson 4

ニコニコアニメチャンネルなどで視聴可能な
乙女系5分アニメ。
「パティスリー」という名前の通り、
高校生版「夢色パティシエール」という感じ。


パティスリー勢にはバレーボール回(第8話)の方が人気がありそうですが、
個人的にはこっち。
車の中のシーンの絶妙な「間」演出がたまらない。


あとは教頭萌え。
TARITARIの田中敦子教頭を超える人選はないかと思ったが、
こっちは榊原良子教頭!実質的にパトレイバー逆シャアでZでナウシカ


4 GO!GO!575 第2話
http://d.hatena.ne.jp/mattune/20140305/1393975028


こういうので良いんだよ、百合アニメはこういうので。



5 生徒会役員共* 第9話 畑ランコ カマす/OGはチョベリグ/ぐーぜん誤解 いただき中


やっぱり平野文なんだよなぁ、、、



6 桜TRICK 第3話


サンライズのロボットモノを中心に活躍する南康宏さん。
こんなしっとりとした百合演出する人だったんですね、、、
よく考えてみれば神無月の巫女ヤミ帽舞HIMEもやってるし、
ひょっとして百合属性の演出家?


桜TRICKからは他にも入れたい話数多いんだけど、
「あ、このアニメ、本気だ」って感じさせてくれたこの話数がやはり一番好き。


7 ソウルイーターノット 第10話 悪夢のはじまり!
http://d.hatena.ne.jp/mattune/20140613/1402666379

松尾衡さんが絵コンテを担当したキーポイント回。
ソウルイーターノットも他にも入れたい回が多いんだけど、
シリーズ全体の構成の妙という意味でも、
この話数の「スペシャル感」は10選にふさわしい。


8 ガールフレンド(仮) 第3話カメラとショートケーキ
http://d.hatena.ne.jp/mattune/20141101/1414801693

話、レイアウトのキレ、本当に好きな回。
百合アニメとして、
初代プリキュア8話にもっとも迫ったアニメじゃないかな。


9 てさぐれ!部活もの あんこーる第12話


CGアニメすげぇな、その1
特に2期12話は「ストーリー」繰り出してきて、
もう、これで普通のアニメ作れちゃうんじゃね?
とすら思った。
登場人物や舞台が限られたアニメなら、
もうCGでいいんじゃないかな。


10 Hi☆sCoool! セハガール 第2話コンボでつなげ 熱い気持ち


CGアニメすげぇな、その2。
ゲームのキャラの3DCGをそのまま出すという発想。
ゲーム原作アニメおよび、そのパロディモノなら
これ無敵なんじゃないか?、とか
そんな事を思った。




と、こんな感じです。
では、皆様、良いお年を。


(追記)
bonoさんから「アニメスタイルでの担当は編集協力ではなく編集作業補佐、わかるか?」というツッコミが入ったので、
分かりやすい記述に一部変更。

さらに「粼」の文字が化ける件(たぶんこれも化けてる)についてのツッコミもいただく。
ちょっと調べると、
http://d.hatena.ne.jp/NAOI/20110310/1299748839


つまり、数値文字参照を使えばいいらしい。

こういうことか、、、
これもブラウザによっては文字化けする可能性もあるのかな?
めんどくさいからやっぱり「崎」を使うの安定か、、、