ささめきタン、あるいはびんちょうこと


なんか「ささめきこと」がよく見るブログでよく取り上げられてるので
見てみた。


AICの百合アニメの伝統とか、菅沼AGさんといえばNINJA者だよね、
とか、いや、百合要素的にはメイズ?
とか
Candy boy作監やってた猪股さんがキャラデザとか


色々あるけど。なんか重要なピースが足りない。
これらのピースでは埋まらない何か。


一つは2話の伊藤真朱さんというピース。
LOVELESSの百合コンビ回(8話)を担当した演出家で

http://d.hatena.ne.jp/tokigawa/20091016/p1

http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/20091017
で取り上げられている「赤い」演出も
8話のラスト付近のシーンで大体的に使われている。
こっちは主に「血」との関連性での演出だと思いますが


参考(LOVELESS 8話)

序盤の電車のシーン。
ささめきことのバスのシーンと比べるのも一興。


ピアスを引きちぎられた耳と


鉄塔のアオリ

小林プロダクションの美術が良いのは勿論ですが、
ここまで「赤い」空もそうそうないでしょう。



そして、もう一つ、
でかいピースがある。
それは、古橋一浩監督の「びんちょうタン」。
菅沼AGさんもコンテ・演出・作監の3役で参加している。


台詞の少なさとか、音楽の使い方とか、
瞬間的に興味を引くレイアウトとか。


近年の古橋監督作の中でも演出的にずば抜けている「びんちょうタン
の演出思想を菅沼監督がこの「ささめきこと」で引き継いでいると考えると、
非常に分かりやすい。


細かく分析している時間がないのがアレだが、
ささめきこと」に惹かれた人は合わせて
「LOVELESS8話」や「びんちょうタン」を見てみるといいかもしれない。


というか俺も「びんちょうタン」をもうちょっとしっかり見た方がいいんだろうな。
あれは00年代演出アニメランキングには必ず入るくらいの演出アニメだし。