最近、ティーンでないキャラがメインのアニメが増えてきた・・・のか?


りきおさんの
http://d.hatena.ne.jp/rikio0505/20120805
からインスパイアされたものをダラダラと書く。
多分、結論とかない。


さて、日本の子供にとっては「学校」と「家族」で生活の9割くらいであり、
ティーン向けのアニメも必然的にそれに習うという主張をかなり昔した
http://d.hatena.ne.jp/mattune/20080515


りきおさんは

統計を取ってるわけではないのですが、ここ最近メインキャラが中高生設定ではないアニメが目立ってきているような気がしています

と言っている。


どうだろうなぁ。


そもそもの話で言えば、アニメは基本的に子供向けであったので、
その登場人物の大多数は子供である。


というこの理論も正しいかは相当怪しく、
同じく子供向けの「特撮」ものは得てしてキャラの年齢層が高かった。
仮面ライダーの主人公は多くが20代前半)
そういう意味では、アニメは「子供向け」というよりも「幼児向け」ですらあったと言っても良いだろう。


特撮との関係で言えば、タツノコプロダクションはメインがティーンではないアニメを
TVアニメの初期の頃から制作していたわけだしね。


東映動画は子供向け本流として、
虫プロダクションも基本的には少年誌連載の手塚治虫作品をアニメ化していたわけで、
大人向けアニメとして「アニメラマ」を送り出したりしたものの、
アニメの主流を変えるには至らず。


ただ、「アニメラマ」の精神は山本暎一監督を通じて「宇宙戦艦ヤマト」へと受け継がれる。
ヤマトは放映時こそ「子供向け」たるハイジに惨敗するも、
その後を大ブームを生み出したことは言うまでもないだろう。


惨敗からのブームという意味では「ルパン三世」も忘れてはいけないか。
1971年の初代放送は惨敗するも、じわじわと人気をつけ、
1977年からのセカンドシリーズ放送となる。


その後も、SFロボットモノについては年齢層の高い主人公のアニメもそこそこ出てきている。
(グレンダイザー、ガイキング、ダイターン、ダイモスなど)


ただし、アニメ的には記念すべき年、1979年の「ガンダム」「エースをねらえ」「銀河鉄道999」「カリ城
というラインナップを観ても、
やはりティーンアニメの優勢という事実は覆しがたい。



と、その後も基本的には同じような流れ。


ルパン・タツノコあるいはアメコミっぽいラインの作品なら
カウボーイビバップ」とか「ビッグオー」とか。
プロダクションIGも元を正せば「IGタツノコ」なわけで、
俺の中では「攻殻機動隊」もこの仲間。
もちろん「タイガー&バニー」もココでしょう。


なので、最近の流れを感じるのはりきおさんの言うとおり
「働く大人の女性」なのかな、と思うんですよね。


過去にないことはない。
例えば「ダーティペア」の二人は19歳設定でバリバリ働いているし、
その「ダーティペア」と「女子アナ給湯室」を出発点としている
ギャラクシーエンジェル」もある。
あとは「逮捕しちゃうぞ」と「パトレイバー」とか。


ただ、正直数えるくらいしか思い浮かばないし、
最近は急増していると言って問題ないだろうと思う。


もちろん、ノイタミナの影響が大だろうが、
やはりアニメの視聴層ある程度高齢化しているのかな、とも思う。
漫画ももうちょっと早く高齢化が進んだように見えるし、
アニメもその道を歩んでいるのかな。