GJ部、、、これ案外良いな


ダークホース枠としていたGJ部ですが、
なかなかに面白い。


動画工房制作ですが、「ゆるゆり」のメインスタッフは琴浦さんをやっているため、
新人の藤原監督とシリーズ構成はゆるゆりローテ脚本だった、
「アキカン」の子安秀明さんというメンツ。


キャラデザも動画工房の期待の星・中島千明さんでなく、
キャラデザ請負に定評のあるスタジオライブのベテラン・大島美和さんが担当。


どうなることかと思いましたが、開けてみればなるほどという仕上がり。
まず作画面については佐藤利幸さんをはじめ、ゆりゆりで良い仕事をしていたアニメーターが
揃っており、いかにもスタジオライブな大島さんのキャラデザを
柔らかく解釈しているのが良い。
ライブの絵を今風に解釈した結果、飯塚晴子さんの絵に近似するというのも
なかなか興味深い。


内容自体は、「ゆるゆり」+下野紘という内容。
そもそも「ゆるゆり」は「みつどもえ」スタッフが流れてきて作った代物であり、
また大島美和さんが「バカテス」をやっていたというのも、
歴史の偶然としては面白い。


内容的にも、レイアウトへのこだわりが随所に見られたのが面白い。
こういうアニメなのにレイアウトで手を抜いていないのはなかなか特徴的。


ここらへんは藤原監督の「固いアニメ」を多くやってきた経験に加えて、
美術監督の川口正明さんの仕事だろう。


古くは「ロミオの青い空」や「家なき子レミ」などの後期名作劇場
芝山監督時代の「劇場版ドラえもん」や、
最近で言えば、「異国迷路のクロワーゼ」など
非常に力のある美術監督が。


このGJ部のCパートなんかを見ても、その実力を存分に発揮していることが伺える。


前に読んだもので背景アニメの条件に「暗い作品」というのを挙げている人がいたが、
こういう明るく見やすい「プチ背景アニメ」があってもいいんではないだろうか。
というわけで、気軽に見れるし、今期のダークホース枠としては上々です。