エイリアン9 裏僕らのウォーゲーム

いつ見ても傑作だなぁ。
内容的にはやっぱり、裏僕らのウォーゲームである。
何もかもが悲観的なデジモンという感じ。


演出的にも錦織・桜美らが細田守を意識しているように感じるし、
なんといっても劇ウテナ直後のJCの作品。
キャラクターが影少なめなのも良い。


音楽も凄くよくて、この題材に「硨島邦明世にも奇妙な物語の作曲家)」
を持ってくるあたりも非常にマッチしている。


作画的には岩倉さんのアクションモノとしての価値が高い。
1巻とか特に分かりやすい。
良い子のみんな向けに綺麗事を並べた僕らのウォーゲームより、
欲望全開のこっちの方が見ていて面白い。
しかも、凄く冷静にここまで幼女虐待出来るのは
入江泰浩以外に居まい。
幼女がグチョグチョになって号泣するのを見ながら
「ああ、めんどくさい事になったなぁ」って感じになっちゃう冷静さ。
華はないが、ゾクゾクする。