Kanon

実はKanonって結構好きなんですよ。
アニメの方ですけどね。
東映版も京アニ版も結構好き。


どっちも、ちゃんとアニメ側のバックグラウンドを基に作られてるあたりが良い。


東映Kanonというのは見るからに不思議なアニメというか、
夕方6時とか日曜朝10時くらいにやってそうな
東映アニメに仕上がってるのが面白い。


スタッフ的にはOVA守護月天+おジャ魔女どれみ分家
という感じなんだけど、本当にそういう感じの作品になってる。
例えば、EDはまんま「どれみ」じゃん、とか
ヒロインが国府田マリ子(シャオ)だったりとかw


後は、やっぱり作画監督に増田信博さんがいるのが、
いつもびっくりする。
増田さんといえば、「北斗の拳」「男塾」と言った、
男臭いアニメを中心にやっていたアニメーター。
その人がエロゲー原作アニメやってるんだから、凄いw


もっとも「男塾」スタッフは揃って後番の「アッコちゃん(2期)」
をやっているわけで、
そういう部分も東映らしいといえば東映らしいw


内容的にも、山口亮太の脚本とか、
山内重保小坂春女の8話・9話が凄くいい。
話の収束が「名雪という少女の成長モノ」というのに行き着くのも
「どれみ」スタッフの伊藤監督らしい仕上がり。
泣きゲー」という文化をどれみ的・サトジュン的手法で消化したというのは
歴史的に見ても面白い試みだったと思う。


それに対して京アニ版Kanonは内容的に10話で最高潮を迎えてしまった事を差し引いても、
「三好一郎」こと「多田文雄」木上益治の本気が見れたのがよかったな、と


他にも、凄い「ハルヒ」の影響を感じるあたりとかねw
主人公の声云々を超えて、しっかりと「00年代のオタクアニメ」になってるのは
東映版と比較しやすいだけに明確。


京アニのAIR・クラナドは見返してもそんなに木上益治を感じることはないんだけど、
Kanonに関しては凄く感じるんだよね。
絵コンテの10話とかは特に。
作画パートも「あれ?今なんか凄いことしなかったか?」みたいなのが
分かるし。17話とか。
最後の「木上京アニ」がKanonなんだろうな。
クラナドだと一期でももう堀口京アニになりつつあるし。


まあなんでそれでムントなんだよ、みたいなところはご愛嬌w