「ストライクウィッチーズ」と「ガンダム」と「うみものがたり」

物凄く今更で、もう誰もが言及してるだと思うんですが、
ストライクウィッチーズって1話と2話合わせて1話の役割を果たしてると思うんですよ。


まず、前提にロボットアニメの1話の「理想」という話があって、
それは機動戦士ガンダムなわけです。
結局のところ、1話でやるべきことというのはそんなにバリエーションがあるわけではない


「設定説明」「日常の描写」「ロボットに乗る(非日常への突入)」「初戦闘(非日常での行動)」


これら、やるべきことをどの程度の完成度で出来るかの勝負になる。


庵野エヴァで「ガンダムの1話には敵わなかった」と言うとおり、
こと、1話の完成度という意味では
ガンダムが最高なんです。
ロボットアニメ以外で見ても、
ガンバよりも未来少年コナンよりもヤマトよりもガンダムの方が
1話としては完成している。


そこを目指してさまざまなアニメがより完成度の高い1話を作ろうとしてきた。
あるいはそれを諦めて、最初からクライマックスを見せる方式(いわゆるシャッフル方式)
が「最先端」となっていた、と言えるだろう。


そんな中でストライクウィッチーズ
2話に分けることでその問題を正攻法で解決したと言えるだろう。
興味がある人は、「ガンダム」の1話と
ストライクウィッチーズの1・2話を比較してほしい。


ストパン好きのkarimiさんらだけでなく、
富野信者のグダさんにも感想を聞きたいところ。)


さらには、今期でもジャンル横断の「うみものがたり」が同様の手法をとっていることにも注目したい。
「萌え」と「メカアクション」
「ほのぼの系」と「美少女バトル」
ジャンル横断だからこそ、1話を2分割する方法が有効になる。


この先、アニメ業界はジャンル横断がさらに進むだろう、と予測するものとしては
この2分割法がシャッフル法や、設定説明を省く方法論に変わるものに
なるのではないかと思っている。