百合とアニメ


最近、仕事とは終わりのないものだということを理解した。


というわけでなんか百合アニメについてのコメントがあったので、
百合について書いてみる。
最近アニメ見れて無いし。


やっぱりね、百合アニメについて語る時に「くりぃむレモン」の存在がネックなんですよ。
つまり、
「百合は少女漫画原作のアニメとしては存在していたが、
それが男性向けとして受け入れられたのは『マリみて』以降である」
っていう風な分かりやすい話が、
くりぃむレモン」という、初の男性向けエロアニメで百合をやっているために、
どうにもしっくり来ないわけである。


wikiにもある通り、「百合」ファンのメイン層は女性だ。
少女漫画における「百合」や宝塚の存在を見れば、それは分かりやすい。
じゃあ、なんで「くりぃむレモン」の二作目がエスカレーションで、
さらにその派生として「プロジェクトA子」なんてものが作られたのか。


くりぃむレモンにしろプロジェクトA子にしろ、
どう見てもメインターゲットは男性。
しかも今でもオタクなら、
見たことはなくとも名前くらいは聞いたことはあるくらいの知名度のある作品だ。


なので、イクサー1やガルフォースも含めて80年代後半にはオタクの中で
百合モノの盛り上がりがあったと見ていいのではないだろうか。
セブン&アイのお客様コメントを参考にすれば、
http://store.shopping.yahoo.co.jp/7andy/01143564.html
ダーティペアも百合系の作品としてカウントしていいかもしれない。


ハーレムアニメ全盛期になって百合的なものが下火になったというのは
前に書いた通り。
天地無用の登場が92年でここからハーレムアニメブームが始まったと言える。
まあAICは天地無用を作りながらも「大運動会」とかも作ってるんで、
完全に百合アニメが消えたわけでもない。


これに加えて、「男性監督による少女漫画原作のアニメ化」問題に含まれる
百合要素、「ベルばら」から「おにいさまへ」〜「セーラームーン」〜「ウテナ」と繋がるライン
あるいは少女漫画の文脈から現れつつも、
多くの男性ファンを獲得した小説「マリみて」などの要素が入り込んできて、
かなり複雑。
さらに、少女漫画でも古典派(24組等)と80年代くらいからの同人上がりの勢力(CLAMP・がゆん等)
とか考え出すとキリがないなぁ。


特に結論は出なかったが、
個人的には疑問を整理出来たような出来ないような。