エヴァとスパロボ、ウテナと舞HIME(ネタバレ含む)


ロボット好きなのでスパロボ結構やるんですが、
スパロボの原作改変て結構ハッピーエンド方向なので
やっててスッキリしたりします。


例えば、寺田プロデューサーが「映画を見ながら、スパロボならここで増援が来るなと思った」
とコメントしていたスパロボMX魂のルフラン
弐号機VS量産型で量産型が復活するところでロム・ストールが来て、
味方も来て、みたいな。
勿論、あそこで誰もアスカを助けこないのがエヴァらしさなんですが、
まあそういうバッドエンドを見ているからこそ、
ハッピーエンドにも存在価値がある。
しかもそれを別の制作者が作るというところが良い。
同じ制作者でハッピーもバッドもやられるとあざとい。


そんなわけで、前にも言いましたが俺にとっては舞HIMEのラストというのは
ウテナのハッピーエンド版なんですよ。
舞HIMEのラストというのは批判も多いんですが、
ウテナのラストと比較するとその批判部分は非常にわかりやすい


・批判1、今までいがみ合ってた奴らが急に助けに来るのはご都合主義


まあ、まったくもってその通りですね。
この理論でもって作られたのが劇エヴァの弐号機対量産機であり、
ウテナの対暁生戦。
誰もアスカを助けになんか来ないし、
生徒会メンバーは外で待ってることしか出来ない。


でもそういう反=ご都合主義の展開を一度見ているからこそ、
スパロボなり舞HIMEなりのご都合主義でベタな展開が恋しくなる。


批判2、役に立たない馬鹿男がなんかカッコつけて助けに来てるんだが

これこそウテナとの対比としてはぴったりですね。
ウテナでは
「女は男に頼ってちゃダメだよ。男なんて当てにならないよ」
という感じで「王子様」が否定されるわけですが、
舞HIMEではちゃんとピンチに男が駆けつけるわけです。


これは男側からの主張という一面もある。
つまり「頼られなくても、なんとかしてやるのが男だ」と。
古風な男女差別的な考え方かもしれない。


でも「男に頼らない」というのが女の矜持だとしたら、
「女を助ける」というのも男の矜持だろうと。


批判3、最後に元通りって、そんなわけないだろwww


ウテナは「なんか、恋人だか、友達だかに裏切られて、転校したって聞いたけど?」
「あたしは、理事長と問題起こして退学になったとか聞いたけど。ま、どうでもいいけどね。」
と言われて、記憶からも消える。


それは卒業であり成長でもあるんだけど、寂しいものだ。
だからこそ、卒業せずに元に戻るという道もあってもいいかもしれない、と思う。
モラトリアムに対する肯定と否定とも言えるかもしれない。




なんて、適当に書いてみた。
ウテナ舞HIMEというのは共に女性の自立を扱っていると思うんだけど、
その解釈の違いが根本かな、とも思う。
そこらへんはまた話が長くなりそうなので今日はここらへんで。