まだまだ続くよ〜とある科学の超電磁砲・上手と下手と暴力性


さて、今度はkarimiさんの記事
http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/20091121
でも触れていた上手下手という観点から見ていく。


まずは脱ぎ女の動向だ。
脱ぎ女は最初は右側にいます。
前回からの引きで一応味方ですからね、「脱ぎ女」は。


その状況が変化するのがサテンの登場。
サテンの登場でカメラが移動するというのは、前項の話だけではありません。


そこでわかりやすいのがこのカット


これで、
サテン・脱ぎ女 ⇔ 黒子・御坂・初春
というわかりやすい構図になる。
敵に回りそうな怪しい二人が左側に陣取るというわけだ。


サテンの心情表現でも面白いところがある

左側への「助けに行かなくちゃ」という動き

右側への「でも無理だよね」という動き

そして「やっぱり助けなくちゃ」という動き


左側の困難へと右から向かう構図。
そして、ヤンキーにとっての困難が左側くる。



ジャッジメントですの。
黒子の暴力性はむしろ下手(左側)にこそふさわしい。
例えば、8話での御坂VSスケバンのアクションシーンも思い出してほしい。
あれも御坂が下手(左側)にいましたね。
御坂の暴力性、黒子の暴力性


だからここでは一般的な「主人公側が上手」という理屈を超えて、
「暴力的な方が下手」という理論でことが進んでいく。


さて、しかし黒子もずっと下手にいるわけではありません。
黒子の暴力性の優位が崩れる場面で入れ替わります。


ここ。
ただの脚フェチ演出じゃなかったんですねw


これを境に

という構図になります


この構図が崩れるのは再び黒子の暴力性が優位になる時。
それまでは上手にいます。


↑これなんかはカメラの移動を意味するカット。
破片が外に飛んでいるので、回り込んでいることがわかるわけです。
カメラが回りこめば


外のヤンキー ⇔ 中の黒子


と左右を維持できます。


だが紆余曲折あっても最後は

左側に立った黒子が圧倒的な暴力性を見せ付けて勝利。
ここで下手に立つのが、「勝利フラグ」というわけです。