幼馴染カップリング談義〜富野とキンゲとエンジェリックレイヤー〜


会社の帰り道に考えたこと。


ふと富野について幾原が


>幾原 安彦さんと富野さんは、絶対に相容れないだろうと思う。
>なんでかっていうと、安彦さんの作品っていうのは、
>必ずいわゆるマザコンの極致であったりするわけですよね。
>例えば、『アリオン』にしてもそうだし『ヴィナス戦記』にしてもそうなんだけど、
>いつも主人公の傍らにいる幼なじみの女の子と最後に結ばれたりするでしょ?
>アレってよく考えてみると、非常に気持ち悪い話ですよね。
>だから、安彦さんにすると、なぜ『ガンダム』でフラウ・ボウアムロ
>一緒にならないのかというのが、
>ものすごく気になってしょうがなかったんじゃないかという気がする。
>ところが、富野さんの考え方でいうと、
>そんなのは、幼なじみというのは基本的にいつか離れる物であって、
>適当にいいように利用して捨てていくのが男の道だろうなんて思っているんだけど、
>安彦さんにはどうしてもそれが理解できない。


と言っていたのを思い出す。
現実世界で見て、幼馴染と結ばれる人がいないわけじゃない。
案外結構いる。
だから「幼馴染と結ばれるのはリアルじゃない」っていうわけではない。


これに付随して幾原の相方である榎戸洋司がグレンのムックで
「シモンがヨーコとくっ付くのが少年漫画。
グレンラガンではシモンはニアとくっ付いたから青年漫画


みたいなことを言っていて、
幾原の富野解釈と合わせるとなるほどと思わせるところがあった。
そこでさらに思い出したのが


エンジェリックレイヤー


実はエンジェリックレイヤーは漫画とアニメでカップリングが変わる。
漫画版では幼馴染同士の二人はくっ付かないが、
アニメ版では幼馴染同士がくっ付く。


そこでエンジェリックレイヤーをついて考えてみると、
幼馴染の二人が接近する重要なエピソードを
「渡辺カケル」こと渡辺歩がやっていたことを思い出す。


これは多分、錦織監督の采配だろう。
渡辺歩は「しずかちゃん萌え」(byアニメ様)の人物であり、
もうこの時すでに渡辺歩は「のび太結婚前夜」を作っている。


ドラえもんを背負って立つ男に絵コンテをやってもらうなら、
当然「幼馴染」と付き合い話であった方が良い。
いや、くっ付けねばならない。


ここで、さらに思い出すのがエンジェリックレイヤーでシリーズ構成デビューした
大河内一楼だ。
奇しくも、この記事冒頭の「幾原」と「富野」の両方に関係のある人物。


カップリング改変のため、
エンジェリックレイヤーの主人公は「ゲームの天才の王子(三原”王二”郎)」と
くっ付くことになるが
ここでは、さらに大河内の次のシリーズ構成担当作品が
キングゲイナー」であることにも注目したい。


ゲイナーはサラというクラスメート
(幼馴染であるかは謎。
ドームポリスの性質上、短い付き合いではないように思うが、
サラの孤児という設定もあるし。)
とシンシアという「ゲームクイーン」の二人の女性に魅かれ、
選ばぬまま物語終わる。


これがなかなかに面白い。
つまり、富野だったら多分サラよりも、旅の途中で出会ったシンシアを選ぶはずだ。
ガンダムアムロがフラウではなく、ララァにもっとも魅かれたように。
だが、ゲイナーはサラを捨てなかった。


大河内一楼がそうしたのか分からないが、
エンジェリックレイヤーキングゲイナーと繋ぐとそのように見える。


エンジェリックレイヤーキングゲイナー
ボンズサンライズ
アリカ副社長とカプコン絵師(アリカはカプコンから派生したゲーム会社)
そして大河内一楼


なんかエンジェリックレイヤーが見たくなってきた。
渡辺カケル回意外にも増井回とかあるし


というようなことを考えながら帰ってきてググったら、
エンジェリックレイヤーのブルーレイ発売とか書いてあった。
これじゃまるで提灯記事みたいじゃないかw
俺に一銭もはいんねーのにw


そんなわけで、エンジェリックレイヤー見よっと、
もちろんDVDで