逆らわないバッティングの重要性〜祝福のカンパネラ


祝福のカンパネラが非常に良い。


ビールの爽快さを表現する言葉として「のどごしスッキリ!」というのがあるが、
まさにそれ、
引っかからずにさっと喉を抜けていくような、
そんな爽快さがカンパネラにはある。


5話がまず良かった。
画面が、退屈になる瞬間が皆無なんだ。


例えば場面の繋ぎ
食卓⇒部屋(買い物の依頼)⇒商店街
と繋いで、
何もない「移動」は一切排除


こういうアニメでありがちな
「玄関でのシーン」もなし。
しかもすぐにコメディリリーフの双子に繋いじゃう


この双子の出方もいいよね。
さすがに「買い物話」でお店へ歩く描写はしないといけないから、
コメディリリーフで場を繋ぐ。


ミネットの様子を見るように双子に頼んだのは
確実に二ナとレスターなんだけど、
わざわざそれを描写しないのも良い。


そんな分かり切った描写よりも、
コメディリリーフとしての描写に専念にしたほうが、
視聴者が画面から離れない。


他の部分もとにかくカットの飛ばし方が気持ちいい。
「広場に音を頼りに移動」するシーンも飛ばして
いきなり広場の描写、とかね


この飛ばし方は、富野御大に近いかもしれないなぁ。
台詞をしゃべってないシーンは入れないぞ!
無駄な描写は全部消去だ!!!


みたいなw


そもそも、ハーレムアニメはただでさえ登場人物多いんだから、
無駄な・退屈な描写を入れてる余裕なんて皆無なんだよ。
いっくらでも描写すべきことがある。
このくらいの圧縮度でも良いと思うんだ。


なんというか、細かい描写を入れて「丁寧な演出」とかってするのが
流行ってて、それを美少女・ハーレムアニメでもやっちゃってるのを時々見る。

でも、なんというか
「本当に、それが描写したいものなの?ただの流行りのファッションじゃないの?」
って思う時が多いんだよね。


佐藤卓哉さんとかの本物の「丁寧な演出」の使い手がやってる分には、それが気持ちいいんだけど、
偽物の人がやってると退屈でしょうがないんだよね、そういうのって。


そんなわけで、今期はカンパネラ、ですよ〜