僕の妹が戦闘力五百萬のパティシエールなわけがない


サムライガールズ面白いなぁ
3話まででいわゆる「主人公メンバー」を固めるところは実に手堅い。
演出面でも、相当監督修正が入っているのか方針が一貫しているのも素晴らしい。


「シャフトっぽい演出」はやっぱりこういう混ぜ方をした方がカッコいいよねぇ
幽遊白書」から「ソウルテイカー(あるいはコゼット)」あたりまでの新房の作品の雰囲気
というのか、そういうのに近いかもしれない。
新房自身がセルフパロディ的になってしまっている現状で、
こういう形で「オサレでカッコいいものを作ろうとしていた新房昭之
の演出を感じる作品に出会えるのはうれしい。


千姫と主人公が階段で話してるシーンとかいいよねぇ
この何気なく2回イマジナリーライン超えるやつ。




話題が反転したところでイマジナリーラインを超えるというのは
もはや常套テクニックだけど、
それを「男の決意」と「女の決意(デレともいう)」
で二回やってくるところがオサレでカッコいい


とにかく、シンプルにオサレでカッコいいものを目指してるのが良いよね。
エロの部分についても、「エロもカッコよさのうち」って感じのエロさだよね。
3話の最初の方のおっぱいの回想シーンで、
主人公が顔を赤らめたりしないのがこのアニメの本気さ。
そういう「照れ隠し」をいれるアニメの多いこと多いこと。


シャフト演出もトリッキーさを狙うんじゃなくてカッコよさを求めてるし、
小林ゆう釘宮理恵というある種「ネタ」に走りやすそうな声優に
ガチの演技で真っ向勝負させてるのもポイント良い。



オサレという意味ではGONZOっぽいよね、というのもあって。
爆裂天使とかスピードグラファーとかの2003〜2005年くらいのGONZO
「クェイサー」がその路線の正統継承者なんだろうけど、
また別の方角からも来たのは大きいんじゃないかな。


スタッフや最初数話である程度先が見える作品が多い今期の中で
「今後どうなるか、色んな意味でドキドキ」という点では
この「百花繚乱サムライガールズ」は間違いなく一番でしょう。