月刊アニメスタイル1号について


イベントの時に買ったのですが、
普通にも発売されたということでちょっと内容について触れてみる。


新海誠のインタビューが一番面白かった。


以下垂れ流し

○レッドライン、カラフル、四畳半
レッドラインで戸倉さんに言及しているのが気になる。
戸倉さんは板野一郎がうつのみやさんや大平さん・橋本晋治さんらと
並べて、「才能あふれる」と評したアニメーターだが、
その仕事はあまり注目されることはなくて
最近だと、北久保さんが新井浩一さんのMADの間違いを指摘した時に
話題に上がったくらい
巧い人には違いないんだろうなぁ


○とらどら、あの花紹介
特になし


○長井、田中、岡田各氏の合同インタビュー
・長井さんの「木村真一郎さんに習った王道フォーマット」
 さらにそれにつづく「今回はそれを捨てて、少女漫画の文脈でやってみよう」
 という発言。
 キムシン監督の弟子筋としてやってきたフォーマットを捨てたというのは
 「とらドラ」以降の長井監督を見る上では重要だろうなぁ
 

・話題の「ハプニングセックス」だが、買ってすぐ読んだ時に
 「それガンダムSEEDじゃん!」って思ったわけでw
 その後すぐに
 「さらに言えば、それ戦う司書の12話じゃん」とも思った。
 森田さんの黒執事の17話もあるか、岡田マリ的には
 どれも、片方が打算的ですけどね


・「一緒にいりゃセックスするだろ理論」はとらドラだとあんまり意外性はないなぁ
 渡部高志がスレイヤーズのリナとガウディについて
 「二人で旅してんだからセックスしてるよ」みたいな事言ってたのの方が驚いたなぁ


・田中さんが馬越さんに言及してるのはちょっと面白い。


・あとはアニメ誌とかとらドラ同人とかで読んだような話


荒木哲郎さんのとらドラ
・長井・田中将賀両氏と荒木さんといえば「ギャラクシーエンジェル」ということで、
 GAがちゃんと言及されてる


・桜美さんの光の演出に言及。というかもう桜美さんのインタビューをのっけるべきだっただろ


あおきえいさんのとらドラ
あおきえいさんは亜美ちゃん派
・他は特に感想なし


○松倉Pのインタビュー
「昔、幾原さんが『アニメのスタッフはキャラクターのバックボーンを欲しがって、
 一生懸命裏側を掘る。だからつまらないアニメになるんだ』」


影響を受けた佐藤順一山内重保出崎統、後輩の五十嵐卓哉らを
この発言に照らし合わせると面白い。
バックボーンを掘らない五十嵐卓哉、その五十嵐を天才の中の天才と言った佐藤順一
裏を掘らずに表側から強行突破する出崎・山内両監督
(出崎さんなら、「本当はどうだかなんかわからなねえよ」
 山内さんなら、「漠然の力」と言ったところ)



「キャラクターのパーソナリティは矛盾したって良い」という幾原さんらしいな
バックボーン=パーソナリティなんて足枷
人間とはもっとままならぬものよ


・「例えば、桜美かつしが長井君にレイアウトの取り方やコンテの切り方を教えていたこともあったと思うよ」
桜美かつしインタビューを(ry


・松倉Pの頭の中にはきっと「幾原邦彦語録集」みたいのがギッシリ詰まってるんだろう。
 なのに、なんで幾原に全否定された「奥さまは魔法少女」を強行してしまったのかなぁ?


○馬越さんのインタビュー
・高谷さんの名前が出てきたのが印象的
 「白鯨伝説」のキャラクターデザイナーとして有名な高谷さんですが、
 たしかに、馬越さんのデフォルメ感と濃さが同居した感じは
 高谷さんに近いかもしれませんね。


・「当時は佐藤さんのすごさを知らずにやってた」
 記号化はサトジュンに習ったという話。
 

 佐藤順一
  天才。
 
 
 って羽山さんも言ってるよ!


細田守さんのインタビュー
・俺は橋本カツヨの帰還を待つよ。


新海誠のインタビュー
・実はこれが一番面白いと思う。
 多分、細田守のインタビューはこれのための前座。
 ある種、アニメ業界から外側の存在だった新海誠
 「イノセンス」「細田守」「レイアウト」「エヴァ」という言葉をキーワードに
 アニメについて語っているのは新鮮で刺激的
 

○辻田さんの「放浪息子」記事
細田守→新海→あおきえい放浪息子
 と来るところにアニメ様の強力を意図を感じる。
 「撮影」のことが気になっているアニメオタクは是非読んでほしい


・1話はやっぱり、背景の方向性が違ったんだねぇ
 なんか、「1話のラストシーンは水彩エフェクト入れてない、それが演出意図」
 みたいなことを主張している人がいたが、
 やっぱりしっかり入ってるようだ。
 あの背景の違和感、結構好きだったんだけどなぁ。
 2話以降はちょっと画面が大人し過ぎたように感じる。


○今石さんのインタビュー
・板垣さん、段取りはダメだって出崎さんも言ってましたよ。
 そういう意味では今石さんの発想は出崎監督的。


吉成曜さんがキャラを掘り下げちゃって、
 それに対して今石さんが「もっとふざけろ」と言ったというのは
 上の幾原さんの言葉の通りだね
 『アニメのスタッフはキャラクターのバックボーンを欲しがって、
 一生懸命裏側を掘る。だからつまらないアニメになるんだ』


・もっと規制が入るかと思ったら、周りのアニメの方がもっと凄かった。
 っていうのは、まあさもあり何。
 

 「(地上波のアニメで)普通にセックスしとるなあ」
 とらドラのところのセックス話にリンクする感じで。


○漫画三本
省略


○渡辺歩さんの企画書
・つまり、渡辺さんで百合アニメを一本お願いします、ということ


大河内一楼さんのインタビュー
・副シリーズ構成的な役割というのは、出崎監督の脚本家に対する立ち位置に近いかもなぁ
・叩き台があってこその、存在
・最初から出崎さんが書くのと、誰かが書いたのに出崎さんがダメ出しするのとじゃあ
 完成度が違う。
・そういうシステムの話


○尾石さんのインタビュー
・新房さんは下品なのが嫌い