輪るピングドラムの盛り上がりについて
このあいだのストライブさんとのラジオで「ひょっとしたらピングドラムは凄い流行るかもしれない」
ということを言った。
00年代の「アニメと現実を重ね合わせる」という方向性はもう飽きられてきている。
アニメキャラを嫁と言い、、
実写に近づけたような演出が増え、
劇的な何かではなく、「脱力」と「日常」が描かれる。
それを社会学だなんだと、現実にむりやりにこじつける。
聖地だなんだと背景の元ネタを探す。
そんなものは聖地じゃない、ただの背景参考だっていうのに。
もう、そういうのに飽きてきたんじゃないかな。
俺は、もともとそういうが好きじゃない。
00年代というのは個人的にはアニメ不作だったし
出崎統さんがいなければ、
「劇的」で、「感情的」で「幻想的」な映像、
「こいつとは絶対に結婚はしたくないね!でも大好きだ」
って感じの女キャラ
そういう
俺が好きなものをアニメで見ることも難しかっただろう
ただ、これらは
アニメ以外で見ることが難しいものでもある。
そういう意味では、「エンジェルビーツ」や「まどかマギカ」や「スタードライバー」が
盛り上がったというのは
変化の兆候だったのかもしれない。
スタドラにしろ、マドマギにしろ、
SEED以降の00年代ではあれほど注目されることはなかっただろう。
それでも驚いている。
ピングドラムがこれだけ盛り上がっていることがね。
俺の中ではピングドラムはそれこそ
「俺たちに翼はない」と同じ枠だから
別に他に誰一人として盛り上がってなくても
俺にとって最高だからいいんだ。
というくらいの心境でいたから。
ピングドラムが盛り上がっている、
この事実をどう理解するか。
アニメの流行の変化なのか
一時的な反動なのか
進化なのか退化なのか