村上春樹は


サリン事件のせいで変わってしまった。
正確にはサリン事件の被害者インタビュー本を書いて以降
変わってしまった。
俺の好きだった村上春樹はいなくなってしまった。
その最たる例が、俺にとっての世紀の駄作「カエル君東京を救う」だ。
あれは地下鉄サリン事件の話なんだ、結局。
アンダーグラウンド1,2を通して、大きなことにを背負いすぎたのかな。
彼はもう「小さいけれど確かな幸せ」を求めたりはしない。


もちろん、輪るピングドラムの話である。