GA2話〜桜井弘明の二面性

GA2話は桜井弘明の特徴が全面に出た
非常に見所あるものだった。


「この人に話を聞きたい」の桜井弘明の回のアニメ様を言葉を借りれば、
桜井弘明の特徴は


>胸にキュンってくるのと、ハイテンションギャグという両極端の
>二つのラインがある


だと思います。
例えば、「デジキャラット」とその派生の「ウインターガーデン」
TV版「アキハバラ電脳組」と同劇場版などなど、
ハイテンションギャグの人と思われがちですが、
胸きゅんモノをやっても非常に巧い。


「この人」に載ってたのだと、「りりかSOS」の31話は素晴らしかった。


ただ、一つの作品の中でこの二つのラインが両方あるのは珍しいんじゃないかな。
ウテナ」の桜井回は割りと両方あった気もするけど、
メインはシリアスだったし。


まず、Aパートの夢。
大地丙太郎との関係がわかりやすく見えていい。


つまり、4コマ漫画でも
ギャグ漫画日和→魔女っ娘つくねちゃん(裏ギャグ漫画日和)→GA


といういわゆる「空気系萌え」とは異なる流れがあるわけだよね。
とりあえず、
「GAわかんねーなぁ」って人も「GAのこのテンポが良い」って人も
魔女っ娘つくねちゃんは必見。


で、後半のちょっと良い話は、「少女コゼット」とか「ウインターガーデン」の流れ。
「なんだよ、急に良い話にしやがって」という勿れ。
これも立派な桜井弘明の持ち味だ。


つまり、桜井弘明はやろうと思えば、全編良い話の「空気系萌え」も出来るだろう。
このことは、大地少女漫画モノ(りりか・こどちゃ)や水色時代の桜井回を見れば、
納得してもらえると思う。
ただ、アニメ業界自体が、そこから先を模索する時期に来ているという事なんだろう。


このブログでも話した、「うみものがたり」のジャンル融合について
反=アニメ批評さんでも取り上げている
http://d.hatena.ne.jp/ill_critique/20090711/1247313635
が、
その流れではこの「GA」への言及も欠かせないものになってくるだろう。


とにかく、ちょっとでも興味を持った人は
「つくねちゃん」と「りりかSOS」・「水色時代」の桜井回をチェックしてほしい。