少女漫画の社会性とアニメの関係
666さんのエントリーの話題
(http://d.hatena.ne.jp/n_euler666/20090729/1248885748)
が面白そうだったので、便乗で書いてみる。
ウテナ至上主義者で出崎信者の俺としては、
少女漫画とアニメの関係は非常に重要だと考えています。
前にも書きましたが、
アニメ業界というのは、割と今でもそうですが、
圧倒的に男社会です。
漫画業界の女性漫画家の数に比べると、
女性のアニメ監督というのは非常に割合が少ない。
最近になって増えてきましたが、
それもここ数年の話。
そんな中で、昔から少女漫画の男性による再解釈が行われてきて
それがアニメ全体にも大きく関わってきていると思うわけです。
そこで、本題の「少女漫画の過剰な社会性」です。
オタキングの頭の中では「ベルサイユのばら」とか「王家の紋章」とかが
そのサンプルになっているんでしょう。
出崎監督作に限定しても、「エースをねらえ」とかもお蝶夫人の父親はテニス協会の理事だし
マリア様がみてるも確実に影響を受けている(多分原作の方だろうけど)
「おにいさまへ…」なんかはモロに過剰な社会性(権力)のお話。
さて、最近実際に少女漫画のこういった過剰な社会性を取り入れたアニメが多いな、と。
原作者がウテナ信者の「ハヤテのごとく」とか
原作者がおにいさまへ信者の「神無月の巫女」とか
ここらへんは、直接的な流れが見えやすいところ。
それ以外だと少女漫画のフォーマットにガッツリ乗っかってる舞HIMEシリーズ
舞乙なんかもいかにも少女漫画系大河モノだよねぇ
ベルバラっぽというか、オスカルがマリーを選んだらというイフみたいな。
そんな中今期で過剰な社会性だとやっぱり「異世界の聖機師物語」でしょう。
聖機師物語とプリンセスラバーの比較は非常に面白い。
プリンセスラバーも相当「過剰」なんですが、
聖機師物語はさらにその上をいく「過剰」さという構図。
ハーレム内に王女様が3人居て、スーパーな生徒会長がいて。
主人公自身も世界的に貴重な男性聖機師で能力は最強クラス。
兄は神を超えてて、義理の姉も宇宙規模の社会性?の持ち主。
まあ酷いですなw
まあ社会性の過剰さで言うとさらに上がいて、
そう、
源氏の君
まあ、凄いわなw
ヒロインは大体皇族か貴族だしw
皇后とかも入ってるしw
友達は中将だしw
兄貴は天皇だしw
プリンセスラバーは作画アニメとしては非常に満足しているんだけれども、
少女漫画テイスト入りアニメとしては、ちょっと薄いなぁ、という印象。
過剰さが足りない。
中村誠のせいか出崎テイストも入ってるんだけど、それも薄いし。