家族と学校〜一番言いたい事は結論に〜


一年半前の記事(http://d.hatena.ne.jp/mattune/20080515)でも書いたことだが、
日本のいわゆるティーンの生活は、学校と家族でほぼ9割と言っていいだろう。


つまり、残り1割の非現実を描く作品を除いては、
学校と家族の配分が設定の土台となる。


萌えアニメ・4コマだからという理由で
この配分が固定であるかのような考え方をして、
データベース的な見方に捕らわれる必要はないように思う。


同じ京アニでも「らきすた」は萌えアニメで4コマだが主人公の両親(回想含む)も出てくるし、
そもそも「クラナド」は家族がテーマではなかったのか。


「萌えオタにとって家族なんてウザイだけ」というのは、
まるで作画スレの萌えオタ叩きネタのような言説だが、
そこまで無責任に萌えオタにレッテル貼りをしてもなぁ、と。


ファンタジー・SFアニメ全盛の頃は
「アニメオタクにとっては現実(学校も含めた)なんてウザイだけ」
とかっていう言説が蔓延っていたんだろうと容易に想像できる。


話を戻すと、つまりは、物語との兼ね合いでしかない。
学校を描く事を重視すれば家族の描写は減るし、逆もしかり。
何を描きたくて、それに必要なのは何なのか、そこが重要だ。


瀬戸の花嫁」は「花嫁」というテーマを描く上で家族が必要だったから描写した。
ここでは、「瀬戸の花嫁」のメイン舞台はそれでも学校だった事にも注目してもらいたい。


では「けいおん」はどうだったか。
これ以上は繰り返しになるので言わない。



結論:さすが「いっしょにトレーニング」を作った鈴木行監督+スタジオ雲雀は格が違った