劇場版クラナドの欠点もあげおこう


・作画
もう何度も言ってるけど、作画。
なぜキャラデザが杉野昭夫じゃないのか。
おかしいだろ、常識的に考えて。


だって絵コンテがもう杉野昭夫の絵前提で描かれてるんだもん。
それでもシークエンスによっては
かなり絵コンテのニュアンスに近づけてるところもあるけど。
でも、あの朋也がケガするシーンはねぇ。
絵コンテの父親の絵と比べて、ちょっと・・・。


あと、幻想世界な。
あれも本当は福島敦子(ポポロシリーズのゲームの方のキャラデザ)あたりが
やってれば、もっと凄いものになったと思うんだ。
迷宮物語」のあれみたいな感じで。


・3クールで「も」やってよ。


劇場版クラナドはあの尺でいい。
いや、映画的なダイナミズム・「構造」の巧みさを発揮するためには
あの尺こそベスト。


ただ、劇場版クラナドのそこかしこに散りばめられた出崎統
「俺がTVシリーズをやるならここを膨らませるぞ!」
というメッセージが憎い。


例えば、序盤に3カットも見せる「朋也の母親」の写真。
多分、出崎版TVシリーズでは朋也の母親のちょっとしたエピソード
が入り込んでくるんだろうな、
とか
春原の家庭の事情、みたいな話も当然TVシリーズでは
ガチで盛り込んでくるだろう。


サブキャラの面々も、原作の縛りがなければ
どう膨らませるのかがこの劇場版でわかる
春原のポスター騒動の件で、智代が裏で動いたことは明白。
智代と杏がなぜ、「反=生徒会」として立ち上がったのか、
そこらへんのエピソードも出崎監督の中にはあるはずだ。


まあどんな題材でもいいから2クール以上の出崎作品「も」見たいわけですよ。
マジ、雪の女王とか神企画だったなぁ。
NHKさんまたがんばってくださいよ