【アニメ語るぐ】会社の夏休みを通して再確認したこと


100作のアニメを1回づつ見るよりも
気に入ったアニメを100回見た方が、アニメのことが色々わかる
ということ。



昔からある主張に『テレビやアニメは分かりやすすぎて頭を使わないから、馬鹿になる』
というのがある。


特にアニメ視聴には想像力を働かせないからダメというのはどうだろうか?
アニメ、特に日本のアニメはあらゆる面で『省略』を利用している。
その背景には、人的・経済的制約や1話正味20分という形態
それを元に発達した技術体系がある。


アニメの謎本・パロ同人という『想像力の結晶』のがあれだけ存在しているのだから
そこに想像力が関与しないというのも妙な話。


だが、本題はそこではない。


1つのアニメ作品を理解するのにどれほどの労力が必要かということだ。
一度に映像・音として現れる情報量が膨大なのにも関わらず、
それが時間的・表現的な省略を伴っているときている。
これを1回見ただけで理解しようというのは困難な話だ。


何回も見なければ、アニメは理解出来ない。
それ自体は基本的にはビデオ登場以前の作品から同じだ。


だから、例えば『売上』の話も「じゃあ一枚に付き何回見られてるの?」
ということが重要なんだと思う。

10000枚売れても1回づつしか見られないよりも
1000枚しか売れなくても100回づつ見られてるアニメの方が
愛されているように思う。
もちろん、商業的にはどうよって話はあるが、
深夜アニメの商業スタイルの源流であるOVAのスタイルは、『何回も見てもらおう』ってところにあるわけで。


ちょっと脱線したけど、1回目の視聴の時なんて
ストーリーとメインキャラを追うだけで精一杯っていうのが実情じゃないかな。
だから『ストーリーが大事だ』とかプロデューサー気取りの奴は言うわけだけど。


何回も見なきゃ分からないよ、アニメなんて。
そのためには『何回でも見たくなる』アニメを見つけることが重要。
何回見ても新しい発見がある。


これが俺にとって最善のアニメの見方なんだ。