舞乙1話〜karimiさんの視座


何度か話しているが、舞乙の1話は00年代最高の「第1話」だと思っている。
アニメの一話でやるべきことを全てこなし、
かつ、ラストもきちっと終わっているからだ。



karimiさん(http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/)と話して、
それ以上のものも感じた。
まず、karimiさんが「1話でアリカと二ナの道を明示しているところが良い」と言っていて。
それで気になる部分


それは、二ナがマテリアライズして飛んでいくシーンについてだ。
ここで1話のそれまでの流れをおさらい。


追手(実は近衛兵)に追われていたマシロ。
それをアリカとニナが助ける
やっとのことで逃げた先にはスレイブが!
というところから

「そなたなんとかせよ!」「あなたは私のマスターではありません」

(これを倒せばお父様は・・・)

「わかりました」


こう流れていく。
ここで二ナの本質を見せているということは、
1話の必須事項の魅せ方として対時間効果でみて秀逸


ここで、しずる・なつきのシーンを挟んで迎えるのがこのカット

上のカットのマシロを見てほしい。
そう、アリカがピタっとくっ付いているのだ。
二ナはハッキリとマシロなんてどうでも良いと思っている。
二ナというキャラクターは「何も守れない」キャラ、
ということはその後明かされる、二ナというキャラの本質であり、
また、「マシロを守るものはアリカである」ということも同時に示している。



そうやって、「後の展開の暗示」みたいなものを追っていくと面白くて。
例えばこのシーンとかも、

まっとうに考えれば、認証もせずにローブが発動することは考えられないが、
「二ナと手をつないだことで蒼天が発動した」
と考えれば、二ナの正体をこの時点でうっすらと匂わせていたとも取れる。


こういうことを鑑みても、
やっぱり舞乙1話の情報量は半端ない
半端ないよ