一貫性というのは想像力を欠いた人間の最後の拠り所である。


とは劇作家オスカー・ワイルドの言だが、
俺はまったくその通りだと思う。


およそ、世の「作画崩壊」だの「脚本が矛盾してる」だの「設定と違う」だの「作風と合わない」だのというのは
まさに先のワイルドの言葉に凝縮される。


想像力が欠けているから一貫性・統一性・無矛盾などというものにその拠り所を求める。
その方が考えなくていいから。
無批判に一貫性に従っていればいいから。


もし
「この作画はキャラデザと違う、統一性がないものだからダメだ」
とか
「この脚本は矛盾していて理解できない」
とか
「原作の作風と違うから見てられない」
とか


そういう風に感じたのなら、想像力が弱まっているかもしれないと考えた方が良い。
作画崩壊だ!」などと騒がない方が良い。
それはつまり
「自分は想像力を欠いた人間だ!」と叫んでいるようなものだから。