10年代版ギャラクシーエンジェル・帰宅部活動記録
ノーマッドはブレない。
スタッフが変わっても、変わらないノーマッドのDNAがある。
それはある意味では動的平衡とも言えるかもしれない。
帰宅部活動記録はチーフプロデューサーの森實陽三(私立バカレア高校のCP)を筆頭に
いわゆる「アイドルものドラマ」などの関係者が入っており、
OPもアイドルグループ「乙女新党」
AKBブレイク以来のアイドルブームに乗った企画であることは分かりやすい。
しかし、そういった時流の中でもノーマッドはブレない。
帰宅部活動記録の実態、それは
ノーマッドの原点である、
「ギャラクシーエンジェル」にある。
ギャラクシーエンジェルの企画の元の元は
日テレの深夜5分ドラマ「女子アナ給湯室」
里見哲郎 当時、深夜に「女子アナ給湯室」というドラマをやっていたんですよ。
女の子が給湯室で喋っているのを見せるだけの番組で、そういう感じのものをやろうというのが
こちら側のそもそものプランだったんですね。
(中略)
女の子が、きゃあきゃあと日常的な会話をしているところを見せるんです。
いまではアニメの主流の一つとなっている「日常系」に
10年以上前の時点でかなり近づいていたというのが面白い。
そしてGAスタッフは、このベースにさらに「コント」「ドリフ」を上乗せしてきた。
これが、ギャラクシーエンジェルの基本構造だ。
この10年以上前からの
「日常系+ドリフ」
こそがノーマッドのDNA。
そう考えると、本当に良い原作を拾ってきましたね。
例えば、キャラクターの名前一つとっても
ギャラクシーエンジェル:洋菓子を元につけられている
帰宅部活動記録:和菓子・お菓子を元につけられている
そういう表面的な部分だけでなく、
キャラクター構成も、「ギャラクシーエンジェル」をやるのにぴったし
1、天然ボケで頭がお花畑で、でも割かし女子力高い
趣味はケーキ作り。
花の髪飾りがキャラクター性を物語っています。
2、活発・仕切り屋でムードメイカーの金髪
頭に大きいなどの物体をつけていますね。
4、武力を持った女の子
かたや銃器、かたや徒手空拳という違いはありますが、
「友達が4の子くらいしかいない」という共通点もありますね。
ここまでは共通点。
しかし、差もあります。
それがこの女の子
ギャラクシーエンジェルでは、ヴァニラさんという宗教系不思議ちゃんがいましたが、
帰宅部では代わりにツッコミの夏希がいます。
これをどう考えるか?
そう、ヴァニラのお供であり、
同じ声を持つツッコミ役のあのキャラ
ノーマッドこそが夏希のポジション!
つまり、それは同時に
ノーマッドこそがこのアニメの主役だ!
ということも意味しています。
そして4話からは
「3DCG版ギャラクシーエンジェル」
と言われた
「ワルプルギスナイトフィーバー」スタッフが
新EDおよびCパートで参戦!
(ワルプルギスナイトフィーバー参考:http://d.hatena.ne.jp/mattune/20120123/1327313439)
ワルプルギスの監督の市川量也さん率いるドメリカが制作を担当。
3DCG界にもノーマッドのDNAをもった者達がいるというのは心強い。
ちなみに新EDの独特の絵
は蔦佳穂里さんの一人原画によるものだが、
この蔦佳穂里さんはPAWORKS出身。
PAWORKSというお堅いところから
カオス極まりないノーマッド作品に参加するとは、
今後に期待したい。