大和ゆらは自己愛エミュレーターメソッド的には捻くれてない普通の良い子


さて、クズ主人公の代表格とまでいわれそうな大和ゆらことゆらちゃんですが、
10話ではむしろ、「ゆらはやっぱり良い子だな」という印象を持ちましたね。


それはなぜかといえば、彼女は自己愛的に捻くれてないからです。


いや、自己愛で困ってるじゃないか、と
凛も「全てあなたの自己満足」と言ってたじゃないか、と
そう思われますよね。


私もかつて
自己愛に一家言あるtatsuzawaさんが
エスは自己愛的には普通」と言っていたのを聞いたとき、
同じことを思いました。


いや、クエスもすごいじゃないですか。
いきなり艦船から降りろとかいうし、シャアのためなら何でもしちゃうし。


でも、それを元にゆらを見てみると確かに
そうかもな、と今は思うのです。
ゆらもクエスも強く愛を欲してはいるものの、
捻くれてはいない。


例えば、ヒット数1位だと主張しにいったのに窘められたシーン


もし、ゆらの自己愛が捻くれているならば
凛は自分にヒット数を超されたことを嫉妬しているんだ!
こういう思考になります。


つまり、他人の認識を自己愛のために捻じ曲げるのです。


でも、ゆらはそういう思考にはなりません。
どこまでも、凛に要求に応えようと、
別の方法での活躍を目指します。


明星の娘が怪我したことに関しても同じ。
ゆらは「自分のせいじゃあない!」とはいうが
あの娘が自分に嫉妬して落とし入れた」とは思っていない。


この他人の認識の捻じ曲げというのは中々に厄介で、
一度捻じ曲がってしまうと本当に大変なのですが、
ゆらはその部分に関しては普通の女の子なのです。


確かに、視野は狭いし、人の話も聞かない。
でも、まだネジくれてはいない。


その部分がこの先の「ゆら」の行く末の鍵となるだろう。