入門作画オタク〜読解編〜その4

さて、前回は友永和秀登場!ってところまでだったかな。
友永和秀さんもアニメ史を代表するスーパーアニメーターだが、
さらにもう一人、登場してしまう。

そう、インタビュー記事で飛ばした『なかむらたかし』その人だ。

井上 その後、専門学校行ってからだね、なかむらたかしさんを知るのは(注8)。周囲で『Gライタン』は凄い、って言われていたんだけど、俺にとっては目標は大塚さんとか友永さんとかで充分で(笑)、「それより凄い人がいるわけがない」って、どっか高を括ってるとこがあって、目に入らなかった。ところが、たまたま「大魔神の涙」の回を観たんだよ。その時の驚きたるや、もう、「ちょっと一旦、友永さんは置いといて」って思うぐらいのものだったね(笑)。 http://www.style.fm/as/01_talk/inoue01.shtml
前回あんなに友永さんで盛り上がったのに、もう『なかむらたかし』に浮気する井上俊之
まあそれもそのはず。
確かに、前回の流れで、
(コナン⇒)劇999⇒カリ城⇒新ルパン⇒Gライタン
と見るとびっくりします

ただ、Gライタンはレンタルというわけにはいきません。
まあお金がある方ならバーンとDVDBOX買っちゃえばいいかもせんが、それもなかなか
そんなわけで、どうしても見たい方はネットのサーフィンでお宝をゲットしてください。
その上で買うもよし、『なかむらたかしは好みじゃない』と思うよし

個人的には『なかむらたかし』って今見てもあんまりビックリしないんですよね
俺の好みの問題なのかどうかわかりませんが


そんな専門学校時代を過ごした井上俊之さんも、ついにプロになります。
井上 ともかく、ジュニオの社長にクロッキー帳を見せたら、ひどく感心された。もっとも、こちらは、それにそれほど感激する事なく、「そんなのは当然」なんて思っていたんだけどね。生意気だよね(笑)。それで、ジュニオに入る事になって、同期の4人ぐらいで上京するんだよ。ちなみに、それが、梶島正樹、佐藤豊、三宅和彦と、後に海洋堂に入るボーメ(注11)。
このエピソードからも分かる通り、井上俊之さんって基本的には自信家ですよねw
作画スタイルが大人しいから、控え目な人なのかと思えばそうではない。

同期の4人もインパクトがある。
特に梶島正樹とボーメは、井上俊之よりも知名度が高いかもしれない。
ちなみに、梶島正樹について井上俊之は、 『もっとアニメを見よう』で
小黒 この前気がついたんだけど、『ガンモ』の時は井上さんが美少女を描いて、梶島(正樹)さんがメカを描いてるんだよ。今だったら逆だよね。梶島さんが美少女描いて、井上さんがアクション描きそうだ。
井上 俺はメカには全然興味がなかったからね。それに、梶島のよさが発揮できるのは、当時はメカだったので。
こんなことを言っておりますが
同時期にアニメージュのアニメ様担当の記事『この人に話を聞きたい』の梶島正樹回では
 ―― 『ガンモ』では「メカの梶島」という印象がありますが。
梶島 というかね、となりに井上がいたらね、どうしても私の方はメカの方に行かざるをえなかったんですよ(笑)
うむw
『動き』にしか興味のない井上俊之と、
『世界観の構築』に喜びを感じる梶島正樹
正反対の才能あふれる二人が同時期に同じ場所にいたのは、興味深い偶然ですね。
ガンモ』のキャラデザの話はあまり重要ではないので省略

やっとのことで『その1』終了ということで、今日はここらへんで