人々はなぜ魔法少女まどか☆マギカの本質を見誤るのか
「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」のパロタイトルから
始めてみたが、
いや、まさか芦野芳晴さんがこんなにメインで関わってくると思わなかったんだよ。
各話コンテでローテに入るってくらいかなって
でも実際は3話連続コンテだった
そういう意味では、「マスケット銃は単発式だからとコンテマンが言った」
って話を聞いた時にすぐに芦野さんについて思い出すべきだったんだ。
まずちょっとこれらのPVを見てほしい
これはファースト・スクワッドというロシアのアニメ映画のPVだ
正確には「ロシアが4℃に依頼して作ったアニメ映画」だ。
モスクワ映画祭で特別賞を受賞したらしい
このアニメの公式サイト(http://www.first-squad.com/ )
によるとストーリーは
1942年。
第二次世界大戦の真っ最中。
西ヨーロッパの多くの国がナチスドイツ軍の手に落ちる。
しかし東ではソ連邦がナチスの攻撃に抗戦している。
東部戦線のいたるところでは1メートルを争う激しい戦いが
繰り広げられている。
双方が痛手を負っている。
しかし双方共に必要なものは唯一つ ― 勝利である・・・
・・・どんな犠牲を払っても!
うん、ナチスVSソ連の世界史上もっとも胡散臭いもの同士の対決というのは分かった。
もうちょっとわかりやすいあらすじを探すと
物語は第二次世界大戦真っ直中の東部戦線を舞台に、超能力を持った少女たちがナチスドイツの亡霊部隊に立ち向かうというもの。
http://gigazine.net/news/20090701_first_squad/
ようわからんので、
軽くあらすじを
超能力少女ナージャは前線の軍人の娯楽人員として移動中に
という首チョンパの夢を見ます
(注意:夢喰いメリーではありません)
この予知夢を阻止するのがこのアニメの物語となります。
ここで突然の空襲により走馬灯に浸るナージャの回想が入ります
↓
しかし運よく
このオッサンに拾われて急死に一生を得ます
しかしナージャには追ってが!
オッサンは「ここはワシに任せてお前はクレムリンへ」的なことを言って
お約束展開へ
(オッサン、気張って勇者ポーズを取るも)
↓
(あえなく沈没)
この後も
こんなカナビス(田中達之)風研究室が出てきたり
(これはゾンビですか?)
(はい、ゾンビです)
ゾンビワールドに行ったり、
やさしい運転手さんが
↓
あっさり銃殺されたり
ハートフルな描写がてんこ盛り。
そんなアニメこそが、
芦野芳晴さんが「まどか」の直前に作っていたアニメなのだ
あ、ちなみにこのアニメ
割とリアルに戦争やってます。
兵器の描写とかリアルでしかもかっこいいです。
エフェクトとかもなかなか良い。
おそらくは↓とかは伊本龍守さんの仕事でしょう。
スチームボーイの伊本エフェクトにそっくり。
そんな戦争アニメを作った感覚で作られているのが
「魔法少女まどか☆マギカ」なわけです。
そりゃあマスケット銃は単発式じゃないと駄目ですよね
戦争アニメなんだから、「まどか」は
「今ならベラルーシとロシアの村を描き分ける自信、ありますよ」
と語る芦野さんがコンテを切る「まどか」やいかに
追伸、ファースト・スクワッドですが、youtubeで本編も見れます。
ただし、ロシア語音声の英語字幕ですがw
ジイさんの「勇者ポーズ」は必見。その前にちゃんと杖を頭上でグルグル回します.
あと、芦野監督の写真入りの記事
http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY200907270233.html