最近のアニメオタクは本当に面白いアニメは隠すから信用ならねぇ


karimiさんが
http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/20120606
でアニメ考察ブログが減ったきたとか、
あるいは
http://d.hatena.ne.jp/thun2/20120607
みたいな目立ってないだけど、とか
http://blog.livedoor.jp/anipression/archives/51346687.html
で言ってる「逼塞感」とか
まあそういう話があるわけですが。


そもそも、最近のアニメオタクは、本当に面白いアニメを隠してると思うんだよ。
なんか、まとめブログとかで盛り上がったアニメを取り扱ってるように見せかけて
影で本当に面白いアニメを隠れて楽しんでるんです


仕事とか忙しくて、今期はあんまりアニメを見られなかったんですが、
やっと時間が出来たんで観てみたんですよ。
で、色々観てみたんですがね、
今期一番面白いのは、もう圧倒的に


緋色の欠片


圧倒的に


世のアニメオタクだのブロガーだのっていうのは
こういう面白いアニメを隠してるわけですよ。
まったくけしからんことです。



○キャラが可愛い
まずですね、
緋色の欠片が何が良いってね、
女の子キャラが可愛い
これですわ






いやあ、少なくとも今期のほかのアニメでは相手になりませんね。
マジ、何とかキセキとか何とかジアとか何とかれあとか
もうちょっと何とかならなかったのかな?
ってなもんですよ。


まあ、ことキャラに関しては、湖川友謙の立体を継承しつつも、
AICで美少女キャラを極め、富野御大のシゴキにも耐えた、
いわば現役最強の「キャラクターデザイナー
恩田尚之さんに有象無象が敵うわけもありません。


その恩田さんのキャラを、
あの「俺たちに翼はない」「RED GARDEN」(ついでに紅)のキャラデザの
石井久美さんが総作監として約半分の話数を担当しているというんだから、
まあ圧倒的なわけですよ。


さらにこれを観てほしい。

星野真澄さんの絵の匂いがしますね、これ
(参考)

こういう絵が通るというのも
このアニメの基本的な部分がしっかりしているという証拠となる。

○圧縮率の高さこそアニメの強み
このアニメの強みはキャラのヴィジュアルだけではありません。
演出面に目を向ければ
圧倒的な圧縮率
こそこのアニメの特徴。


特にボブ白旗監督が担当した1話、2話の圧縮率は、
富野監督にも匹敵するレベルまで来ている。
女の子がゾンビ化するまでに2話もかけるような剣呑としたアニメ
とは基本的なスピード感覚が違います。
いまさら言うまでもありませんが
この世の理はすなわち速さ
なのですから。
このスピード感を味わうためだけにでも、見る価値がある。


○逆ハーレムアニメの王道と王道崩し
さて、「緋色の欠片」は少女マンガ的な逆ハーレムの王道アニメと言ってと思います、基本的に。
女主人公を5人のイケメンが守る
というシンプルであるが、直球の設定が、
このアニメの下地をがっちりと支えています。


しかし、その一方で、このアニメはそこから一歩さらに踏み出しているところが魅力となっている。
普通のアニメであれば、「テニスの王子様」よろしく、
イケメン軍団が無双するところですが、このアニメは
イケメン軍団が糞雑魚です


「俺たちは選ばれし守護者だぜ(キリッ!」

敵にあっさりボコボコにされる

女主人公「大丈夫?」
イケメン軍団「こんなの掠り傷だぜ(キリッ!」
イケメン軍団「さっきは本気じゃなかった(キリッ!」

再戦。やっぱりボコボコにされる

イケメン軍団「(´・ω・`)ごめんやっぱ無理ぽい」
イケメン軍団、負けてイライラして壁パン

でも、覚醒すれば強くなるらしい

あれ敵強くね?覚醒しても勝てなくね?     ←今ココ


いやあ、主人公側がこんなに弱いアニメってそうそうないですよ。
本来バトルものの醍醐味というのは
強大な相手にどう立ち向かうか
特に最近のアニメは、子供向けのものも含めて
「俺TUEEEEEEEEE」してるだけですからね
まあ強い主人公に感情移入させようってことなんでしょうけど、
やってることはただの弱いものイジメってのが本当に多いですからね。


それに比べて「緋色の欠片」は、「成長」や「戦いの工夫」といったものに期待できるというのは、
このアニメならではでしょう。



○というわけで、
世の中のアニメオタクはこういう面白いアニメを隠さないように