京アニの作画について

京アニの作画はオース勢の離脱後明らかに変化があった。


はっきりと言えば、
下請け時代からの木上フォロワー体制から
堀口悠紀子が中心の体制に変わった。


そこらへんは
赤堀重雄のブログ
http://anime43.blog42.fc2.com/blog-entry-19.html
なんかからも推測される


>ハルヒのダンスは話題になっただけの事はあり、
>丁寧に踊りが描かれています。
>が、
>その動きは、リアルな動きを綺麗にトレースしようと頑張っている、
>というように見えるのです。
>実際の作業が、ちゃんとした踊りの素材から起こしたのか
>参考資料を元に自分たちで考えて踊りを作画したのかは、知りませんが
>リアルっぽい感じに見せる事に力が行き過ぎて、
>動きが窮屈に見えるのです。


簡単に言えば、これが旧体制の特徴でしょう。
旧体制の「窮屈さ」はアニメーターも含めた作画オタクからは
不満足なものである。


それに対して、堀口・新体制で作られた、らきすたOPは


>そこで、らき☆すたなのですが、
>ハルヒで気になった部分が上手く 消化し、昇華され、
>動きの部分で、アニメーション本来の魅力だと考えている、
>見得を切る動きになっていたのです。
>それは、動きのデフォルメと省略をする事で
>生理的に気持ちの良い動きを創りだす事です。


と評価されている。
赤堀さんは


>ハルヒを描かれた方々と同じスタッフだとしたら
>ハルヒをやった事によって何か掴む物があったのかもしれませんね。


と仰ってますが、ハルヒEDとらきすたOPでは作画陣はほとんど違う。
そして、赤堀さんが直感的に


>(もしかすると、最終的にキーになるアニメーターが
>動きを調節しているのかもしれませんが、内情は知りませんので)


と感じた事も堀口新体制に薄々気がついての事でしょう。
赤堀さんレベルの人なら「キーアニメーターによる動きの調整が入ってるな」
という事も映像を見るだけで分かるのでしょう。


逆に、この堀口新体制に対して批判をしたのが、堀口ファンのyamaさんの
掲示板での一連のコメント
http://www14.oekakibbs.com/bbs/nebokenamako00/oekakibbs.cgi?mode=res_msg&resno=475&author=0&thumb=0&picwid=320&pichei=240&thisfile=475.png


yamaさんの話は物凄く分かりにくいので分かりやすくすると
竹内哲也の作画というのは、作画オタク的アニメーターが「好む要素」を全てぶち込んだ「化学調味料
・作画オタク(アニメーターを含む)はそんな化学調味料で満足してていいの?


って事なんですね。
彼の予言の通り、堀口悠紀子の作画も「化学調味料」だと思います。
彼女の竹内哲也の影響は明らかですし(サイトにナルトの絵とかもあるし)
堀口新体制の京アニの若手アニメーターは皆、
「竹内調味料」を改良した「堀口調味料」の使い手です。


しかも、赤堀重雄という作画オタク系アニメーターがバッチリ「堀口調味料」に反応してるわけですよね。


はっきりと言ってしまえば、京アニは完全に作画的にも流行の魔の手に落ちた。
京アニの窮屈な作画は、俺を含めた作画オタクにとって、不満なものだったが、
それでも、流行から離れた独自路線であった。


「タイミングがかっこいいようじゃ駄目」


という沓名さんの言葉が心に残る。
京アニの「窮屈」な作画はその独自進化を続けていれば、
まったく新しい作画が生まれたかもれない。


しかし、その京アニすらも「かっこいいタイミング」を求めて、化学調味料と化したのだ。
けいおん」の作画は快感があるし、タイミングもフォルムもかっこいい。
でも、「アニメ界の新撰組(by沓名)」が敗北し新政府の犬になっている姿からは
悲哀しか感じない。