スーパーGALS寿蘭の北米版を手に入れる


スーパーGALS寿蘭というアニメをご存知だろうか?
りぼん原作の少女漫画アニメ。


原作そのものの面白いさというのもあるが、
小林常夫さんが監督をやっていて、
作品としてのトータルとして出来が非常に良い。


小物設定のプロ・宮川治雄さんの実力が見事に発揮されているのも注目ポイントの一つ
キャラデザもテレコム出身の楠本祐子に、
レイアウトに定評のある田中比呂人さんという組み合わせ。


作画的にも後の実力派アニメーター・藪野浩二さんが
かなり頻繁に参加しており、見所は大きい。
作品の構成上、主人公の寿蘭の「動き」が目玉の一つであり、
その部分は藪野浩二さんの実力によってもっている部分が多い。


演出面では、監督コンテ回は勿論、
えんどうてつや回(偽名回あり)と小柴純弥回は見所あり。
もっとも、熱血学園ぽいシリアス展開と下らないパロディ・ギャグという
基本フォーマットが面白いので平均点は高い。


序盤の名エピソードだと7話の小柴コンテ、久城りおん演出処理、大坪幸麿作監回が良い。


こういう、ぐっと来るレイアウトが、
テンポ良く構成されており非常にうれしい。
ちなみに北米版は日本音声だと必ず英語字幕が表示されてしまう糞使用。
これだけはなぁ・・・


物語的には、今の「岡田麿里」的なセンスを原作がもっているのが面白い。
主要メンバーが割りと正統派クズなのが好感が持てる。


寿蘭・・・リーダー的ギャル。主人公だが、男に貢がせるのが良い女だと思っているような女の子。
     原作では処女と明言されている。乙幡とくっつかないあたりがこのアニメらしい

みゆ・・・キャピキャピ系ギャル。池澤春菜の声優としての特性を全面に出したキャラ。
     ぶりっこの究極の形。
星野・・・セーラームーン水野亜美のグレた姿。元援交少女。


ウテナ以来のクズ女の博覧会ぷりは見ていて面白い。


さて、こんなアニメですが放映当時の裏番組が「おジャ魔女」だったため、
視聴率的に惨敗し、
3クール以降は国内版DVD化されていない始末なのです。
こんなに面白いの。


つまり、3クール目以降を見るには米国版DVDを買わないといけないと。
まあ安いからいいんだけどね。
字幕が糞だが。