OVA版エイリアン9信者から見たステラ女学院4話


この話数の絵コンテをエイリアン9監督の入江さんがやっているのは
エイリアン9信者としては非常にうれしい。


入江さんの演出のキーワードは”立体感

入江さん自身が立体感覚のずば抜けたアニメーターであるということもある。

(入江さんがコンテ・演出および全カットの原画を担当
当時、OP冒頭のカットに3DCGのガイドを使ってないと入江さんが発言していた時は本当にびっくりしました。)
画面栄えする立体的な構図を得意としている。


ステラ4話も
入江監督らしさが出たカットが多くあったが、

これなんかは、入江さんらしい
立体感を強調した斜俯瞰の構図。
これは入江さんの作品では「ここから本気」のサインのように感じています。



(エイリアン9・4話)


いわば始まりの合図。
そして、始まりの斜俯瞰に対しては

決着の斜アオリ。


これもエイリアン9・4話にもいえますね



俯瞰とアオリの演出的な意味としては村田峻治さんと平松さんの
http://togetter.com/li/88975
これなんかが面白いですが、
入江さんも独自の斜俯瞰・斜アオリの演出的な意味を持っているように感じます。


実際に映像を見ていても、
・斜俯瞰の緊張
・アオリのカタルシス
というのを実感することが出来るように思います。


KURAUなんかを見ていると、
ひょっとしたら入江さんは、
アオリの「見上げる」という行為に開放感があると考えているのかもな、
とも思います。


人は絵を描いたり、文章を書いたり、パソコンを見たりするとき、
基本的には下方向を見ます。
でも、それが終わってノビをするとき、
布団で寝る時は上を見る
そういう現代人の習性みたいなものが、
「斜俯瞰の緊張、斜アオリの開放感」
を生んでいるのかもな、なんて
考えてみたり。


とりあえず、今回はこんなところで。